毒親という人はどんな人のことなのか知りたいとは思いませんか?
毒親の特徴、毒親のエピソードなどについて紹介します。
3分で分かる!?具体的に毒親とはどんな親のことをいうのか?
毒親とはどんな親!?
「毒親」というものに明確な定義はありませんが、子どもを支配したり、傷つけたりして、子どもにとって「毒」になる親のことです。
スーザン・フォワードの著書『毒になる親 一生苦しむ子ども』(講談社刊、玉置悟訳)が話題となり、この本をきっかけに毒親の言葉が生まれたようです。
毒親の特徴は、過干渉、過度な管理、支配、価値観の押し付けなど。子どもにとってストレスとなるような言動から、ひどい虐待行為まで「毒」であると指摘される親の行動の範囲はさまざまあります。
「毒親の特徴について」
- 子どもを管理する
学校生活から友人関係、身につけるものや読むもの聴くもの食べるものまで、必要以上の厳しさで子どもを管理や習い事を渡り歩かせて子どもを振り回し、期待に沿わない場合は責めている。
子どもは親に愛されたいと「いい子」を目指すが、親が望む「いい子」になれないとストレスを感じ、日常自分が受けている「命令」「指図」「禁止」を自分より弱い相手に向けて発散し、心のバランスをとろうともしかねません。不満の発散や、他者をおとしめることによる自尊感情の維持を保ちます。
管理下に置かれていると、学童期や思春期に自暴自棄に陥る、自制がきかないほどの攻撃的態度や心を開かなくなるなどの問題行動に発展する可能性もあります。
子どもが親に感じる小さな違和感や息苦しさは、積み重なることで、極端な拒絶をしないと親と距離を置けなくなってしまうようです。
- 子どもを支配する。
「だって、心配なのよ。あなた◯◯だから」など言うとら言霊になります。
子どもをいつまでも「できないまま」「心配なまま」に心を折られる日々を育った子どもは、親の言葉を疑わず、自分には母親の手助けが必要なのだと信じると「支配—被支配」の構図です。
子どもの好奇心は困ったことと捉え、子どもの興味や行動しようとすることに対し、あれはダメ、これもダメ、触ってはダメと禁止する。無邪気な子どもらしさを容認できず、早くから大人のようにさせたいと、監視の目を光らせるのも支配です。
- 「あなたのため」と押し付ける
子どものためと入れあげるのは、対象者のためではなく親自身のためではありませんか? 子どもの人生を自らの自己実現に利用していることに無自覚で、親子の間でどこまでが自分の領域で、どこから先が相手の領域なのかを意識できていない。
負けるな、頑張れ!と子どもを追い立てるのも、親の願望や期待、世間体といったものを押し付けて努力を強要していることと一緒です。
- 過保護となり必要以上にしている。
ちいさな子どもは無条件に親を愛しますが、思春期を迎えるとそうもいかなくなる。そこで、身の回りのことを「してあげる」ことで自分に依存させ、必要とされることで自己肯定感を得られる時間を長引かそうとしているのは過保護です。
親離れと子離れは、子どもの成長に伴い少しずつ進んでいくものですが、親のほうが子離れできてないと過保護になりがちです。
子どもが離れていくと、親としての自分が存在価値を失うという恐怖にとらわれて、子どもが親から自立しようと自分の思い通りにならなくなった時、自分が被害者かのように振る舞ってしまうようです。
自立に向かう我が子をあの手この手で引き留めようとするママの子離れのできなさは、親子の深刻な断絶をもたらす危険性が高くなります。
- 精神的な一体感を求め過干渉になる。
夫婦関係に不満があれば、子どもとの強い精神的なきずなによって寂しさを埋め合わせたい気持ちが強くなることも。
子どものために自分の人生を犠牲にしたという思いが強い人は、子どもとの生活になんとしても自分の生きがいをみつけたいと思う人も!
密着した関係を求めすぎてしまうと、子どもがいずれ親を負担に感じたり、子どもの自立心が育たなくなることもあるようです。
- 子どもへ呪いの言葉をぶつける。
「あなたさえいなかったら」、結婚への後悔や自分が生きられなかった人生といった悩みを、子にぶつけるのも呪いの言葉になります。
娘は「母の期待に応えなければ」と頑張り続け、母の寂しさを埋めるために「パートナー」や「親友」の役割を担おうとするため、娘の“やさしさ”は母の執着をエスカレートさせ、母娘双方の精神的自立を台無しにします。
親子という関係は生涯変わらず、子どもは親のカウンセラーでもなければ、友人、親がわりにもなれないことを忘れてはいけません。
親の役目は、子どもが自分自身を肯定し、他人や社会も受け入れられるような愛情を与えてあげること。
自立心の妨げにならないよう注意しながら、身につけていくべき基本的な知識を教えていくこと、可能なかぎり自由に人生の選択ができるような環境を整えて、自立を支えてあげることです。
- 子を抑圧し、罪悪感をうえつける。
子に「罪悪感」を抱かせるのも毒親の特徴です。
いつまでも自分の庇護が必要な子どもであってほしいため、ひとりの人間として子に向き合うのではなく、支配する親として君臨したいのです。
「あなたさえいてくれれば、もう何もいらない」。
これは「他の関係をあきらめたのだから、私のそばにいて」という大胆な要求を突きつけているわけです。
- 大人になっても就職や進路に口を出す
自立した年齢になっても子どもの進路や就職先に過干渉なるのも毒親の特徴のひとつ
子どもへの評価=自分への評価だと思い、就職は子育ての最終評価が決まる場所と捉え、子どもの就職セミナーに親が参加することも。
一人の人間として精神的に自立しきれずに発せられるさびしさから、親が子育てに執着してしまうと、子の人生に干渉し続けてしまいます。それを言うことが「子のためになる」と真剣に信じていますが、その気持ちは苦しいプレッシャーとなり、子ども自身の意志を狂わせていきます。
- 大人になっても恋愛や結婚に口を出す
恋愛に関する価値観や思考は、親に強く影響され、恋人を否定され結婚できない人や、母親に過干渉で育てられたと感じている人が背負う苦しみは、恋愛や結婚に影を落とします。
親が毒親だと育ちに共通点が?人生が○○になりがちに?!
自己肯定感がめちゃめちゃ低く周りがドン引きするほどだそうです。
自己肯定感とは?
自己肯定感は人格形成や情緒の安定のために重要であると考えられており、自尊心はそのためには必要な感情であるとも言える。
「私は愛される価値のある人間である」と自分を肯定できる人は自己肯定感が高いです。
つまり他人は全く関係ない。
「あなたがあなたをどう思うか?」というのが自尊心です。
自尊心はどうやって育つのか?
起源には、幼いころに大人から尊重され、価値を認められたか、励まされたかといったことがる。
最も重要な影響があるのは、自分自身で選択したということである、言い換えれば、自分の可能性を実現したいという気持ちから、生き方を変えるといことから自尊心が育まれている。
自己肯定感、自尊心が低いとどうなるのか?
自己肯定感や自尊心が低いと「自分は愛される人間である」という感覚が皆無なんですね。
これって人生を歩む中で、いろんなことに支障がおきます。
不安、憂鬱、恐れアルコールなどの乱用、成績不振、暴力や虐待
自殺などにかかわっている。
実際に毒親に育てられた人のエピソード
毒母に育てられた越田さんは、幼少期の頃から事あるごとに怒られ、否定され、制限され、自分に自信のない子どもに育ってしまう。本書にはそのひどいエピソードが大量に書かれている。どれを書けばいいか迷うほどだ。その中でも特にひどかったのが、生まれた頃の話をする場面。毒母が越田さんに言う。
「お前を産むことを周りはみんな反対したの。堕ろせって言われたけど、前の年に子どもを堕ろしていたからもう堕ろすのはいやでね。お父さんが産め、って言ってくれたからお前は産むことができたの」
いったいどんな顔で毒母は越田さんにこの話をしたのか。何を考え、どう思ってほしかったのか。これを聞いた越田さんは「生まれてきたことを認めてもらわなくてはいけない」「私は生まれてきてはいけなかった」と感じたそうだ。そして「誰からも歓迎されていないのに私を生んだ母親に感謝、申し訳なさでいっぱい」という気持ちにもなったという。
このあたりから越田さんの思考回路はおかしくなり、人間は自分に適度な自信がないと正しい判断能力や思考能力が持てない。
この毒母の教育のせいで、越田さんは不幸になるべくしてなる人生を歩み始める。
毒母と越田さんの異常な親子関係が続き、高校時代のことをいくつか並べよう。越田さんが父親のために作ったお菓子を父親は喜んだのに対して毒母は一口食べて「もう作るのやめたら?お菓子なんて買えばいい」と告げた。
修学旅行でお土産を買って帰ると「お金がもったいない」と叱られ、越田さんの尊敬する先生が大学の推薦先を出してくれたが、毒母は場所が東京ということでダメ出し。
なにより異常なのは、このあり得ない親子関係について越田さんは当たり前だと思っていたことです。
子どもにとって親の教育とは自分の常識を決定づけるもの。他人からは異常でも、その世界しか知らない子どもは日常と受け入れてしまうようです。
結婚生活
越田さんは素敵な男性と出会いそして結婚することになるが、まだ大学生で、就職間近の時だった。
プロポーズされたこの時期が人生で一番幸せだったと振り返っているが、幸せも長く続かない。
越田さんは夫とセックスができなくて、結婚するまで清い交際を続けた。
夫婦になってから初体験が待っているはずだったが、夫と離婚するまで一度もそういったことはなかった理由は、「怖かった」と異常な自己評価の低さなど様々なことが積み重なったことが原因。
最大のミスは夫を養子として迎え入れ、夫婦が毒母と一緒に住んでしまったことだ。
なぜ養子を受け入れたのか、その記述がないので理由は分からないが、支配され続けることに慣れた越田さん、人が良すぎる夫の性格という原因が同居という不幸の始まりを迎えた
本の内容には、夫婦生活が崩壊していく様子が克明に描かれて、読むに堪えなかった。夫婦で楽しく話していると、まるで夫を奪い取るかのように、絶対に割って入ってくる毒母。
その毒母の機嫌を取るため、嫁ではなく、娘を演じてしまう越田さん。それを怪訝に思いつつも、なんとか夫婦生活を築こうとする夫だったが、すべての自信を奪い取られてしまった越田さんは夫の気持ちをないがしろにするような言動を繰り返し、夫は段々ストレスをためていく。
セックスレスも不満の1つとなった。やがて夫婦関係は一度も修復することなく終わりを迎えてしまった。
まとめ
毒親の特徴と実際に毒親の親から育てられた人のエピソードを読んで驚きました!
私は普通の家庭で育ったため、毒親はどんな人なのかを知るきっかけができてよかったです。
毒親に育てられた子供は生活している環境が当たり前と思っていることだと思っていることだと洗脳されているのはなんとも言えないですね。
私もこどもを2人育てていますが、こどもの成長を見守って人生を妨げるような存在にならないように気をつけたいですね。
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