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派遣切りは違法じゃないの?いつからならできるという決まりはある?

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「派遣社員」という言葉はニュースや新聞などで耳にしたことはあるかと思いますが、

正社員とは違い、どのような働き方のメリットがあるのかご存じでない方も

いらっしゃるのではないでしょうか。

 メリット①:自由度が高く、自分のライフスタイルに合った仕事に応募しやすい

 メリット②:憧れの業界や企業で働ける可能性がある

 メリット③:条件つきであれば社会保険にも加入できる

などといった多様的な働き方ができるのが特徴的です。

しかし、そんな派遣社員が最も恐れているものがあります。

それは”派遣切り”。

コロナ不況の影響で、この”派遣切り”の犠牲になった人は少なくないはず。

少し複雑ですが、今回は派遣切りについての注意点や派遣切りに遭う前の

前兆について取り上げていきます。

 

派遣切りで注意したい会社都合・自己都合退職の違い


ではまずは派遣についての基本的な仕組みを説明していきます。

派遣の仕組み

 「派遣社員」「派遣先会社(勤務先)」「派遣元会社(雇用主)」

という三者間で契約しています。

「派遣先会社」「派遣元会社」は『労働者派遣契約』という契約が締結

されており、この契約が途中で解約されてしまうと「派遣社員」は派遣先での

労働ができなくなってしまいます。つまり職を失うわけです。

 

そもそも”派遣切り”とは、契約終了期間前に契約が打ち切られることを

指します。「それって違反では?」と思う人もいるではないでしょうか?

しかし派遣会社から解雇があった場合、①「やむを得ない事由」がある場合

②解雇予定日の30日前までに解雇予告をしなければならない

この①と②を両方満たしている場合に限り、契約解除が認められるのです。

 

派遣切りに遭った際、多くの場合は「会社都合」による退職が多いと

思います。しかし一方、「自己都合」の退職として処理されるケースもあります。

ここからは、「会社都合」と「自己都合」での退職ではどのような違いがあるのか

説明していきます。

「会社都合」と「自己都合」の違い

・・・「会社都合」による退職理由・・・

 ・派遣先会社の経営悪化や倒産

 ・派遣契約の更新を希望したが、更新されなかった場合

 ・給与が振り込まれない、振り込みが遅延している、また正当な理由なく

  給与が低下した場合

・・・「自己都合」による退職理由・・・

 ・勤務態度に明らかに問題があったり、規律違反行為により派遣元会社から

解雇された

 ・派遣契約の更新を自らの意志で更新しなかった

 ・別の派遣先の紹介を断ったとき

 

この「会社都合」か「自己都合」の違いによって、失業保険を受け取る

支給開始の期間が大きく異なってきます。

まずは下記の3つの受給条件を満たしている必要があります。

 ◇失業保険を受け取れる条件

  ・雇用保険に加入している(下記①②を両方満たすこと)

①31日以上継続した雇用見込みがあること

②1週間の所定労働時間が20時間以上あること

  ・一定期間以上、雇用保険に加入していること

  ・積極的に求職活動をしているが、「失業状態」であること

  • 失業保険の支給開始までの期間

 「会社都合」・・・7日間の待機期間後、給付スタート

 「自己都合」・・・7日間の待機期間後+3か月間後スタート

 

このように、派遣切りの理由が会社都合か自己都合かによって

扱われ方が大きく変わってしまいます。

失業給付の手続きは、各地域のハローワークで行っていますので

わからないことがあれば直接相談してみるのもいいでしょう。

 

派遣切りには理由がある!前兆はわかるもの?


派遣切りはある日突然訪れるもの。

事前になんとなく察知できていれば、あらかじめ心の準備や

次の就職先に向けての対策を立てておくことができます。

では、派遣切りが起こる前兆についてまとめてみました。

 ・労働契約期間の区切り(3年)のタイミング

  ・・・時給や勤務日数などの大幅な契約条件の変更が行われる場合もあります。

 ・企業の合併

  ・・・経営方針に変更があったり、合併により人員削減など見直しが行われることがあります。

  ・仕事がない・減った

  ・・・繁忙期には仕事があるが、閑散期や1年を通して仕事が全然なかったりすると

    注意が必要です。また不景気によって仕事が減るケースもあります。

    不景気では売り上げが上がらないので、そのような状況に陥った場合は、

残念ながら派遣社員が犠牲になってしまう場合が出てしまいます。

  ・担当者と面談があった

  ・・・「今後どうしたいか?」「社員との関係はどうか?」「将来はどうしていきたいか?」

    など、面談を設けられたら何かが起こるきっかけかもしれません。

さいごに


このご時世、派遣切りがいつ起こるのか全くわかりません。

会社の倒産や飲食店の閉店も相次いでおり、大企業でさえも新入社員の

受け入れを見送っている状況であるので、たとえ正社員であったとしても

決して安全地帯にいるわけではありません。

ですがだからといって、派遣社員を粗末に扱っていい理由にはなりません。

正社員、派遣社員、パートやアルバイトも一労働者として働く権利は

当然法律で守られるべきであるので、決してないがしろにせず

安心して働ける環境を整えていくことが社会を支えていくうえで

大切なことだと思います。

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