メラトニンって何?その役割や薬の成分についてわかりやすく解説

「メラトニン」って何か知っていますか?
よくテレビや雑誌などでも、メラトニンという言葉は聞くことが
あるかもしれませんね。
ですが、実際のところメラトニンについて、あまりよく知らない
という方も多いのではないでしょうか。
実は、このメラトニンは私たちの睡眠にとても関わりが深く、
重要な役割をしてくれているのです。
この記事では、そんなメラトニンについて詳しくお伝えして
いきたいと思います。
また、メラトニン薬として知られる「メラトニン受容体作動薬」に
ついても触れたいと思います。
メラトニンについて色々と知りたいなと思っている方のお役に
立てますと幸いです。
メラトニン受容体作動薬は睡眠障害の治療に用いられる
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まず早速、メラトニンとは何なのかということからお伝えして
いきたいと思います。
こちらのサイトを参考にしました。
https://www.tainaidokei.jp/mechanism/3_3.html
メラトニンとは、脳の松果体(しょうかたい)と呼ばれる部分から
分泌されるホルモンのことを言います。
そして、メラトニンは別名「睡眠ホルモン」とも呼ばれ、
覚醒と睡眠を切り替えて、自然な眠りを誘ってくれる役割が
あります。
人の体は、朝に太陽の光を浴びると、脳にある体内時計の
針が進み、体内時計がリセットされて活動状態に導かれます。
目覚めてから14~16時間くらい経つと、体内時計からの
指令が出て、メラトニンが分泌されるのだそうです。
その後、メラトニンの分泌が高まっていき、その作用によって
深部体温が低下し、休息に適した状態に導かれていくのです。
この状態になると、人は眠気を感じるのですね。
上記の流れを見ると、脳の体内時計とメラトニンの連携によって
私たちの睡眠は促されていることが分かりますよね。
また、睡眠リズムを整えてくれる「メラトニン受容体作動薬」
という薬があることをご存じでしょうか。
この薬は、メラトニンと同様の働きをしてくれるのです。
上述したように、人は朝の光を浴びることで、体内時計を調整して
いますが、朝に光を浴びることが難しい状況や、生活習慣が極端に
乱れているという場合は、この薬を服用することもあるのだそうです。
そして他にも、メラトニンと同様の働きをする薬で「ラメルテオン」
というものがあります。
この薬は、思春期から青年期の若い世代の方や、不規則勤務
などで、睡眠リズムがバラバラである方に用いられることが
多いのだそうです。
ただ、このラメルテオンの服用には注意も必要で、この薬を
通常の用法容量(就寝前に1錠、8mg)で飲むと、睡眠リズムを
整える作用よりも、かえって日中の眠気などの副作用が
強く出てしまうことが多いのだそうです。
なので、服用時間や服用量に注意を払う必要がありますね。
上記の、メラトニン受容体作動薬や、ラメルテオン薬に関する
情報は、こちらのサイトにわかりやすく載っていましたので、
ぜひ参考にされてみてくださいね。
サイトはこちらです。
https://manaclinic.jp/%E7%9D%A1%E7%9C%A0%E8%96%AC%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6
メラトニン(睡眠ホルモン)は年齢とともに減少する
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実は、メラトニンは年齢を重ねるとともに、分泌量が減るという
ことが明らかになっています。
なので、若いころよりも睡眠時間が減ってくるのは、加齢により
体内時計の調節機能が弱まっているためと考えられています。
年をとってから朝早く目覚めるようになったという声や、
夜中に何度も目が覚めてしまうといった声を聞いたことが
あるのではないでしょうか。
この現象が、まさに睡眠ホルモンであるメラトニンの減少による
ものなのです。
メラトニンの増減を年代で見てみると、まず新生児期はほとんど
メラトニンは生成されないのだそうです。
そして、10歳ごろになるとメラトニンの量がピークに達します。
こうしてピークに達したメラトニンが減少を始めるころに
なると、思春期が始まると言われています。
そして、30代、40代、50代と減少を続け、60歳ごろになると、
もう微量しかメラトニンは生成されなくなるのです。
メラトニン生成にはこのような変化が見られるということを
この機会に知っておくといいかもしれませんね。
まとめ
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これまで、メラトニンとは何なのか、またメラトニン受容体
作動薬について、そしてメラトニンは年齢とともに減少する
ということをお伝えしてきました。
今まで、メラトニンについてあまり知らなかったという方も、
メラトニンの役割などを知り、その重要性が理解できたのでは
ないでしょうか。
日々何となく生活していると、自分の体内に起こっている
ことまで考えることは、なかなかしないですよね。
でも実際は、メラトニンや体内時計が正常に働いているおかげで、
日頃の睡眠は保たれているということなのです。
そういった、体の中で起こっている現象について知ることも、
人が生きていく上で大切なことなのかもしれませんね。
睡眠の質や、リズムに悩んでいるという方は、メラトニン
受容体作動薬に頼ってみるという方法もあります。
睡眠障害を改善することは、可能でもあるのです。
もし今、睡眠のことで悩んでいる場合は、ぜひ一度かかりつけの
先生に相談をされてみるといいかもしれませんね。